牛乳と猫スーツ。
****遥、脳内検索中****
朝、彩華と出会ったとき…。
「そうそう、今日は外に―――」
「ちょわぁ〜!!」
彩華の話も聞かずに、手刀を打ち込む自分がいた。
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「そういえば、何か話そうとしてたわね…。」
『ちゃんと話を聞いていれば会うことはなかったはずだ。それより、みんなで楽しまないか?』
「直樹に聞いてみるわ…。」
電話を切って、部屋に戻って直樹に話す。直樹が行こうと言ったので、2人は隣の部屋に入った。
『いまふたりに〜God―――直樹くん!はるっち!』
マイクを持った彩華が、入ってきた2人に驚いて、名前を叫んだと同時にハウリングする。
「やれやれ…。」
溜め息混じりに呟きながら、遥は沙織の隣に座る。
「まあ、ジュースでも飲むといい。」
沙織が遥にぶどうジュースを渡す。
「ありがと。」
遥がジュースを飲むと、沙織はニヤリと笑った。