牛乳と猫スーツ。



「(ああ、もう!どうしてこうなったんだ!!)」




いまさら後悔しても遅いが、直樹は心の中で叫ばずにはいられなかった。





「ピ、ピンクとかどうです…?」





「ふむ。まあ嫌いではないよ、じゃあ色はピンクにするとして、デザインだな。」




じっと直樹を見る蓮。






「え?えぇぇぇぇぇ〜!?デザインも俺ですかぁ〜!??」




「そうだが。」




当たり前だろうと言うような表情で蓮は答えた。





「(な、何の罰ゲームだよぅ〜…。)」




泣きそうになりながらも、直樹は下着を見て回る。






ふと目に止まったのは、天使をモチーフにした下着。どちらかと言えばかわいい系である。





「こ、これはどうですか…?」




その下着を蓮に見せる。





「着てみよう。」




そう言って、蓮は更衣室へ入った。カチャッとベルトを外す音が聞こえたとき、直樹は気づいた。






「(1人ツレェ〜〜!!)」



1人で待つのがこんなにも辛いとは思いもしなかった。





「直樹、いるのか?」




更衣室の中から蓮が言う。





「はい、いますよ。」




「こんな感じなんだが。」



ガラッとカーテンを全開にする蓮。
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