牛乳と猫スーツ。



「まあ、いいんじゃない…。彩華に負けるよりマシよ。」




「なんで彩華さん?」




首を傾げて直樹が言った言葉に、遥はズゴッと転ける。





「(あ〜はいはい。わかってるわよ、鈍いことくらい。あそこまでアピールしても気づかないもんね、諦めてますよ〜。)」




倒れながら遥は少し泣いた。





「ま〜気にしないで。とりあえず私は愛人だから。」




スッと右手を出す。






「遥はこれまで通りでいてくれるのか?」




「これまで以上にアタックするわ!我が家の家訓は『狙った男は必ず手に入れる』だからね。」





「ありがとう、遥。」




直樹も右手を出して、2人は握手した。
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