牛乳と猫スーツ。
14…妹来襲、法に基づき敵を排除します。
直樹が腹痛で寝込んで1時間が経ち、時刻は1時47分。
生徒会室で書類を整理している蓮がいた。
ピタッとその手が止まり、窓の外を見る。
「何か入ってきたか…?」
ポケットからケータイを取り出して、電話をかける。
『どうした?蓮。』
菫に電話をかけた。
「学園に何か入っきたかもしれない、警備を頼む。シロウを応援に回す。」
『相変わらず唐突だな。わかったよ、やっておこう。』
電話を切り、ポケットに戻し。ピィーッと指笛を鳴らす。
すると、どこからともなく白猫と黒猫がやってきた。
「シロウ、お前は菫と一緒に警備してくれ。」
シロウと呼ばれた白猫の顎を撫でながら言うと、ニャアと鳴いて外に向かって走り出した。
「クロアはちょっと待ってくれ、今用意するから。」
蓮が猫スーツを着て腕を動かしたり、軽くジャンプして動作をチェックする。
「よし大丈夫だな。おいで、クロア。」
クロアと呼ばれた黒猫が蓮の後について行く。
「思い過ごしならいいのだが…。」
ボソッと呟いて、蓮は生徒会室を出て行った。
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