牛乳と猫スーツ。
そんな2人を壊れんばかりの力を入れながら双眼鏡を持って見る者がいた。
「なんですか!?あの乳は!!?あれではお兄ちゃんが巨乳フェチになってしまいます!!第42状、兄に有毒なモノは排除するべし。第67状、妹の体に興味がなくなる体を持つ女は排除するべし。デストロイ確定です。」
リュックサックからはみ出ている、長いアタッシュケースを出す。そこには銃が入っていた。
『SR−25』狙撃銃である。
銃のバイポッド(二脚)を立て、伏せた状態でスコープを覗く。
「私とお兄ちゃんのために死んでもらいます。」
後ろを向いている菫に照準を合わせて、トリガーを引く。
ドンッ!
「悪いな、直樹くん。」
「はい?なにがで――――ゲフッ。」
いきなり菫に顔面を蹴られた直樹。(ちなみに白でした。直樹後日談)
菫は蹴った遠心力で180°回転し、抜刀して何かを切った。
「いた、魔の森だ!オーバー。」
どこから取り出したのか、トランシーバーで誰かと通信していた。
「行くぞ、シロウ!」
校舎裏にいた菫は白猫と走り出した。