牛乳と猫スーツ。
直樹はなんとか1人で大島さんと柊を穴から助け出して、生徒会室に戻っていた。
のどが渇いて飲み物を買いに行こうと、直樹がドアを開けると、妹と会長が前にいた。
「あれ?なんで美樹がここに?母さんたちと一緒に旅行に行ったんじゃ…。」
「えぇ…。ちょっと…お兄ちゃんの…事が……気になり……まして…。」
美樹は青い顔をして震えながら、上を見上げていた。
「会長はどこ行ってたんですか?柊が探してましたよ。」
「少し散歩して、その後調理実習室に行っていた。真里香には、後で会うよ。」
「すみま…せん。私…少し横に…なりたい……のですが…。」
美樹をベッドで休ませて、直樹は生徒会室のドアを開けると、蓮が猫スーツを脱いで椅子に座っていた。
「会長、今日は食堂にします?」
「そうだな、食堂にしよう。」
蓮と学食に行き、夕食を食べて戻ってくる。