牛乳と猫スーツ。
15…魔法のご利用は計画的に。



直樹はあまり夢は見ない方なのだが、今日は珍しく夢を見ていた。





彼のために言っておきたいのだが、決してそういう趣味は無い。それでは簡単に説明しよう。





何気なく廊下を歩いていると、悪の秘密結社を名乗る怪人が現れて襲いかかってきた。そのピンチに現れたのが自称学園の平和を守る魔法少女であり、怪人と戦っているときに吹き飛ばされて、ぶつかったところでリアルな息苦しさを感じて目が覚めた直樹。








原因は妹の美樹が上に乗って寝ていたからだった。




美樹を引き分け剥がして布団をかけてあげようとすると起きたので、一緒に向かいの部屋に入る。




「直樹ちゃん、美樹ちゃん、おはよ〜。」




やはり今日も真由香先輩がいた。






「ヒィッ!?」と声をあげて、美樹が直樹の後ろに隠れる。





「(先輩と何かあったのだろうか?)」




蓮が朝食を持ってきて、4人で食事を始める。






食べ始めて数分後、美樹が蓮に質問した。





「付かぬ事をお聞きますが、会長さんは、以前電話で話をしたときは男の人だったと思うのですが…。」




直樹が聞くに聞けなかった質問を美樹がしてくれた。気にはなっていたのだが、なんとなく聞き辛かったのだ。







「中学の頃に友達になったやつがいて、そいつが作った薬を飲んだら変化するようになってね。」




「その人って、第2科学部を作った人じゃないですか!?」




目をキラキラさせながら美樹が聞く。
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