牛乳と猫スーツ。
「そうだよ。あの猫スーツを作ったのもアイツだ。」
味噌汁を飲みながら蓮が答える。
「やっぱりそうなんだ〜。クラスの人達に薬を飲ませて結果を見たりしてたって本当ですか?」
「お前よく知ってるな、会長がいた中学に通ってたわけじゃないのに…。だいたいそんな事したら大事件だぞ?」
「クラス対抗の球技大会で、アイツ意外のクラスのやつらが全員ボブ・○ップみたいになっていたときは驚いたな〜。」
美樹もしょせんは噂だと思っていたのだろう、直樹と同じく蓮の言葉に固まっていた。
真由香先輩だけは「あらあら〜。それは大変だったわね〜。」と特に驚きもせずに言っていた。
「そ、そうでした!その人が残した、ある設計図のコピーをもらったので作ってみた物があるのですが…。」
そして朝食を終えて真由香先輩と別れて、蓮と直樹が生徒会室で美樹を待っていると。
「これで〜す!」
勢い良く寝室のドア開けて持ってきたのは、よく少女アニメなどで見る魔法のステッキだった。