牛乳と猫スーツ。
「俺も手伝いましょうか?」
「いや、ちょっと厄介な仕事だからな。一緒に来てもやってもらう事がない。菫、後は任せるよ。」
「私は書記なんだが…。困ったな。」
まったく困っていない顔をしてお茶を飲む菫。
「それじゃあね。直樹、ちゃんと宿題やれよ。」
そう言って、蓮が部屋を出て行った。
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………………。
………。
蓮が仕事に出掛けてから1時間くらい過ぎて、直樹が菫とお茶を飲みながら休憩していると、廊下からバタバタと騒がしい音が聞こえ、バンッとドアが開く。
「ハロー、レン!お久しぶりデスネ〜!」
勢い良くドアを開けて、ビシッと右手を上げている外国の女の子がいた。
恐らくお互いに時間が停止した。