牛乳と猫スーツ。
「スミレ、コレもらってもイイの?」
「ああ、いいよ。蓮も処分に困っていたしね。」
「サッソク装備してみるヨ〜。着替えるトコある?」
「そうだね、そのドアを開けたら寝室だから、そこで着替えるといいよ。」
エリーゼは満面の笑みを浮かべながら、教えた寝室のドアを開けて中に入る。
「装備するだけなら部屋移動しなくてもいいんじゃ…。」
「直樹くん、女性は色々と時間がいるんだよ。」
菫と話していると、不意に放送が鳴った。
『生徒会の龍堂菫さん、理事長がお呼びです。理事長室まで来てください。』
「理事長って確か、菫さんの…。」
「私の祖父だよ。どうせくだらない話しなんだけど、行かないと後でうるさいから。すぐ戻るが、エリーゼを見ててくれよ。」
そう言って、部屋から出て行く。
「装備できたヨ〜!チョンマゲもイイ感じ〜!!」
勢い良く出てきたエリーゼは学園の制服を着て、至る所に武器を装備して、髪をポニーテールにしていた。
「エリーゼ、それはちょんまげじゃなくてポニーテールだよ…。」
「ナオキ、知らないの?コレはチョンマゲのevolution。つまり進化系だよ〜!!」
彼女はどこで間違ってしまったんだろうか。
「この装備を試すタメに、ちょっくら悪を成敗してくるネ〜!待ってろヨ、アクダイカーン!!」
エリーゼが、風の如く走り去った。
「元気だな〜。」