牛乳と猫スーツ。
『無乳〜。』とバストブレイカーから聞こえた。
ピコンピコンと叩くと、『無乳、無乳〜。』と鳴る。
「コレはもしかして!?」
エリーゼが試しに自分の胸を叩いてみると『爆乳〜。』と鳴った。
「スゴイ!!コレはバストサイズで音が変わるんダネ!説明書通り、胸が悲しい人には効果バツグンだヨ〜。」
「こ…ここまで侮辱されたのは…初めてよ…。」
グローブのロックの横にあるボタンを押して、ワイヤーを飛ばす。
「何度やってもムダ!バストブレイカーは負けないヨ!」
ワイヤーを弾こうとするとガリガリと削れるような音がする。
「What!?どうしたの、バストブレイカー!?」
「所詮はプラスチック。ワイヤーの敵じゃないわ。」
言いながら回収ボタンを押して、ワイヤーを戻す。
「でもさっきは、こんなコトにならなかったのニ…。」
「ワイヤーの出入り口にちょっとした仕掛けがあってね、ワイヤーが出入りするたびに、わざと傷つけるの。耐久力は落ちるけど、攻撃力は上がるわ。」
「レンの言ってた通り、日本はオモシロイ。エリーゼも本気でいくヨ!」
真里香に向かって走り出すエリーゼ。