牛乳と猫スーツ。
「(女性の免疫が……子供並みに…なってる…。)」
ガクッと気を失う直樹。
………………………。
……………。
……。
【彩華と優華の部屋・リビング】
「小さい子は長く風呂に入れない方がいい。」
菫が抱きかかえた直樹の首や脇に保冷剤を当てる。
「「すみません…。」」
バスタオルを巻いた彩華と優華が正座しながら謝る。
直樹が気を失って2人が慌てていたら、廊下を歩いた菫が助けに入り、今に至る。
「2人に聞きたいんだが、直樹くんを知らないか?」
「今日はまだ見てないな〜。」
彩華が首を傾げながら言う。
「この子が着ていたブカブカのジャージに、直樹さんのケータイと財布がありましたけど…。」
そう言いながら、優華がジャージとケータイ、財布を出す。
「ふむ、直樹くんの子供…にしては大きいな。交際相手の連れ子か?相手は年上か。」
「な、直樹に彼女!?しかも子持ち!??」
彩華が半狂乱になりそうなほど、慌てふためく。