牛乳と猫スーツ。
「な、直樹さん!何で裸なんですかっ!??」
両手で顔を隠すが、指の間からしっかり見る優華。
「い、いや、これは…。」
「まさか…。知佳さんが言ってた色々って……。」
優華がプルプルと震える。
「はい?意味が分かりませんが…。」
「子持ちの年上と付き合いながら、知佳さんにまで手を出すなんて!!」
「だから子供とか子持ちとか分からないって!それに知佳さんはデータ編集で徹夜してただけだよ!!」
「ならコレは何!!」
彩華の手には直樹のジャージがあった。
「俺のジャージ…。」
「その子供がコレを着ていたの!どう説明するの!!」
ブンブンと手を回して怒りを表していると、ジャージからヒラリと布が落ちた。
「あ……俺のトランクス。」
「こ、これは没収です!!」
直樹のトランクスを持って彩華が逃走した。
「え?」
「それじゃあ、私はジャージをもらいますね。」
直樹のジャージを持って優華も逃走した。
「は?」
意味が分からずに放心状態になる直樹。
「なんだこの状況…。」
とりあえずもう一度寝ることにした直樹だった。