牛乳と猫スーツ。



「さあな。何が入っているかなんて、下っ端の俺達に教えてはくれないから――――ん?何だあれ?」





「どうしたよ?」




「前、前に何か光る物が…。」




トラックの先に小さく青白く光る物があった。







『エネルギー、フルチャージ完了。いつでも撃てます、マスター。』




「わかった、クロ。照準は俺が合わす。」






『了解。』




頭部にいくつものモニターと機材がある猫スーツの中に蓮はいた。





白猫スーツとは違う黒猫スーツ。いくつもの兵器を搭載した戦闘用スーツだ。そして今、黒猫スーツの口が開き、特殊な形をした銃口が出て、青白いエネルギーを溜めていた。





両腕部の先、手の位置にある左手の方のコントローラーで照準を定める。




モニターに映るターゲットサイトをトラックのナンバープレートに合わせる。






「この一撃で終わること願う…。」




そう呟くと、蓮は右の方のコントローラーのトリガーを引く。






銃口が一際大きく光り、エネルギー砲が放たれる。




一直線に進む巨大な光線が道路をえぐりながら輸送隊を爆発音と共に飲み込んだ。







『エネルギー砲の着弾を確認。現在、目標地点の敵の生存を確認中…。特殊電子パルス発生のため、確認が遅れています。』
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