牛乳と猫スーツ。
【鳳凰学園・生徒会室】
深夜だが、そこには人がいた。円ともう1人。屈強な体、次狼と同じ獣人だった。
「それでは。」
部屋に備わっている電話を切る。
「あ〜!疲れた〜!!」
真剣な表情をやめて、椅子にもたれながら軽く伸びをする。
「お前が丁寧に電話に出るなんて珍しいな。」
隣にいた黒豹の獣人が言う。
「豹雅(ひょうが)は、あの女の恐さを知らないからね〜。」
「蓮よりか?」
「蓮と比べても意味ないわ〜。蓮は私を殺す気ないし。」
机に置いてあるペンを取り、ペン回しを始める。
「それで、何て言ってきたんだ?」
「境界線を越えている部隊がいるから潰すって。」
「お前…許可したのか?」
「どっかのバカの独断専行よ。止める義理ないし。敵に回したくないのよ、私が初めて恐怖を感じた、柊真由香をね…。」
………………………。
……………。
……。