金髪ヤンキーと保健室の変人は。



[美胡‥。]



わぁ‥先生の声だ。



[寝てんの?]



チラ、と布団をめくる先生。

我慢だっ

もうちょっとだけ‥‥



[ごめんな]



先生のヒヤリと冷たい手が
あたしの頬を撫でるから

思わずビクッてしてしまった。


もう無理だ。

我慢の限界。



[‥せ、んせ。]



[やっぱり起きてた]



そう言って口元を緩める先生
はあのときと

なにも変わってなくて。



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