金髪ヤンキーと保健室の変人は。
[こっちおいで。]
先生は自分の足の間を
指差しながらニコッと笑う。
[え、‥‥]
そんなの無理だ!!
恥ずかしすぎるっ
[おいで?]
先生が少しだけ目を細めて
そんなことを言うもんだから
従うしかなくなって
しまうあたし。
[なぁ、美胡 返事は?]
上から降ってくる甘い声。
[あた、しなんて‥
ずっと前から好きです]
あぁ、言えた。
やっと言えた。
[ふーん。そっか、そっか]
うん、うんと
なにが可笑しいのかクスクス
笑う先生を見上げるあたし。