金髪ヤンキーと保健室の変人は。



[なぁ、美胡]



[な、なんですか?]



[なんで敬語に戻ってんの?]



あ‥、そういえば。



[なんとなく‥です]



["です"いらない。]



あたしの頭に あごを乗せて
先生はそう言う。



[う、ん]



[美胡、声震えてる]



あたしの声が震えてたのは
先生が、

あたしの唇を親指でなぞって
きたからである。



< 112 / 240 >

この作品をシェア

pagetop