金髪ヤンキーと保健室の変人は。
[ここ学校!]
[えー、そうだっけ。]
なに シラケてやがんだ
この野郎。
[それ以上あたしに近づいたら
白衣 破ってやる]
あたしのせめてもの反抗に
クスクスと笑みをこぼした先生を
睨んでみたが全く効果なし。
[冗談だからそんな怒んなって。]
さっきまで あんなに
怒っていたはずのあたしの
感情は、どうやら先生の笑顔で
かき消されてしまったみたいだ。
その笑顔は、ずるい。
本当に、ずるい。