金髪ヤンキーと保健室の変人は。



[だいたい俺がいなくなったって
悲しむ人なんかいないだろ]



[‥‥‥。]



[美胡だって俺にあんなことされ
たのに、わざわざ来るなんて
頭おかしいよ。]



違うだろ?

こんなこと言いたくなんてねーのに



[俺は、いなくていい人間なんだよ]



壁にもたれかかりながら
美胡を見下ろせば、その手は固く
握られ震えていた。



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