金髪ヤンキーと保健室の変人は。
(えー、なんか見られてる)
見つめられることに対して耐久性の
ないあたしが視線を逸らせば
クスリ、なんて小さな笑みが
聞こえてくる。
[先生なんか変‥]
[美胡こそ変ー。]
無駄に語尾を伸ばすな。
[は?どこが?]
[今、イライラしてるだろ?]
[し、してない!!]
[本当、分かりやすい奴。]
へらりと笑う先生に
ついなにもかも言ってしまいそうに
なる。
だめだ、駄目。
言ったらきっと「ガキ」とか
言われるに決まってる。