金髪ヤンキーと保健室の変人は。
――‥‥
準side
[ごめん、離してくれない?]
[嫌よ。]
[嫌、じゃなくてさー‥‥。]
ぐっと強く俺の背中にまわされた手を
振り払おうにも、
相手は生徒だし。
ましてや女だしなー。
[先生、私好きなの先生のこと‥。]
[ごめんな。でも俺好きなやつ
いるから]
[ふーん‥。でも先生は私から
離れなくなるよ絶対。]
さらに力が強くなったその腕に
さすがの俺も、
生徒を突飛ばしそうになってしまった。