金髪ヤンキーと保健室の変人は。



『一緒に住んでいる』



目に見えるものがなくても



こんなに安心できる今。



[なにかあったら必ず電話しなさい。]



"なんで急に先生口調なのよ"



[んー、なんとなく?]



"‥‥先生、"



[どした?]



"うぅん、なんでもない。
‥じゃあ電話切るね"



[ちょっ、おい‥‥!]



耳に聞こえるのは機械音だけ。


あいつ、切りやがったな。



(なんか言いかけてたよなー‥‥)



違和感のある美胡の言葉に
不安は募るばかりで、

結局その日はあまり眠れなかった。



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