Distance.....
「名前は?」
「ミオ。」
「ミオ?本名?」
「本名やで。美しいに桜で美桜。」
「へぇー!綺麗な名前!」
「名前負けやろ(笑)」
いや全然ぴったりやん!と思った。
でも照れ屋やし人見知りやしバリアはってたから
「うん。名前負け。」
って初対面で言った最低な俺。
これが美桜との始まり。
俺は18歳、美桜は20歳の夏だった。
自分が選ばれるなんて思ってなかった。
「彩志、指名やで。」
夏希さんに言われたときはすっごいテンションがあがった。
なんでかいつもの何倍も嬉しかった。
それから美桜と他愛ないメールをやりとりしてた。
初対面から数日後。
美桜から着信。
「もしもーし。」
「道に迷った。」
「は?今どこ?」
「○○のローソン。」
「俺の店の近くやん!夜中やしローソン入っとき!道案内するから!」
意外と方向音痴なんやなって思うと少し笑けた。
急いでローソンに向かうと立ち読みしてる美桜を発見。
急いで来たのがばれないように平静を装って息を整えてローソンに入った。