LOVE〜強さに隠した涙〜
第2章 望夢の過去
裏切り…
5年前
『もう終わりかよ!!オラ起きろよ!!』
当時中学1年生
13歳の頃の織田望夢…。
当時の望夢は荒れていた。
「や…やめ………やめ、ろ…」
相手はもう、ボロボロである。
意識も朦朧としていて呂律も上手く回らない。
「た…たにょむきゃら…ゲホッ許してくれ…ゲホッゲホッ…」
そして、相手の意識がなくなった。
それでも、望夢は殴り続ける。
完全に、我を失っている…。
それから、幾つ時間が過ぎただろう…。
殴るのを止めた望夢はフラフラとした足取りで歩いていった…。