LOVE〜強さに隠した涙〜


それから1年が過ぎ、
望夢も一馬も中学2年生になった。


進路など全く関係ないと思っていた望夢。
そんなとき、一馬がこう言った。

「望夢さぁ、進路、どうする?」
『アタシ?アタシは…特に決まってねぇな』
「やっぱりな(笑)俺さ、高校行こうと思ってんだ。無理かもしんねぇけどな…」
『そっか…。いいんぢゃねぇの?』
望夢が微笑む。

「望夢…」
『ん?』
「バカにしないのか?」
『バカにしてほしいのかよ(笑)』
「ちげーけど…」
『何だよ、さっきから(笑)』
「意外な反応だなーと思ってさ?バカにすんのかと思った」
『バカだな、お前』
「は?」
『お前が決めたことをバカになんてしねーよ。お前の夢をバカにする奴が居たらアタシが許さねーし』
「望夢ぅ…」
『んだよ、泣きそうな顔してんじゃねーよ!』
「だってー (涙)」
『キモチ悪ぃーよ!泣き止め!』
「うぇーん(涙)」

まじでコイツ女みてぇ…(笑)
望夢は笑いを堪えながら一馬が泣き止むのを待った。




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