なにもないこいものがたり


ブーブー言ってるお嬢様―歩を部屋に置き去りにして、自室の部屋に戻った。

歩の父親、まあ俺のお義父さんにあたる人は
使用人の俺に、歩達の部屋の大きさと変わらない部屋をくれた
俺だけじゃなく、じぃやさんや他の使用人さんも皆同じ大きさの部屋が与えられている

使用人、雇い主関係なく
全員平等。
ほんとに良い人だ。


「今日‥は、ジャケット着てくか」


そして俺の通わせてもらっている高校は、珍しい(?)私服校だ

家では制服みたいな格好をしてるのに学校までそんな格好でなんか行きたくないからだ。

何とでも思え、そして言うがいいさ。事実だからしょうがない

「‥もう8時か」

学校に向かうにはいい時間だ
俺はカバンを肩にかけ、部屋を出た



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