なにもないこいものがたり
*-*-*
>> 榛理side
*-*-*-*


「山科 歩です!
仲良くして頂けると嬉しいです
ふつつかものですが、よろしくお願いいたしますね」

ニコンと笑うとクラスの男子の雄叫びが響き渡る


「‥何でいんの、あゆ」

「そんなの、決まってる」


選択肢、2つ
・脱走
・じぃやさんが負けた


「なーに、二人共知り合い?
あの可愛い子の」

恵都の隣の席でワクワクしてる優

知り合いも何も‥
「一緒に住んでるお嬢様」なーんて
言った瞬間、きっと色んな奴を敵に回すに決まってる
とりあえずこのクラスの男子+優は確実


ふざけんな、そんなのあり得ない


「榛、お前山科と知り合いなんだろ?」

担任の真弥が、俺の名を呼んだのが聞こえて我にかえる

「山科の意見も尊重しといて、お前当分こいつの世話係」

「は?!」

「よろしくお願いしますね」


いやいやいやいやいやいや!!
おかしいだろ、おい!


「とりあえず、山科の席は榛の隣にしてもらったから
ってことでよろ、榛」

「俺の意見!」

「却下、てことで連絡事項言うからしっかり聞けー」

立ち上がってる俺を無視して話が段々進んでいった

気付くと隣に、ニコニコのお嬢様


「どしたのですか、真田?」

「なんで」

「‥ああ、それはですねぇ。
お父上様がこの高等学校のお偉い校長先生様とご友人で、お願いして下さったら快く真田のときと同じようにご許可を頂けたとか」


「の前に、何でいるんですか!」

「じぃやにお願いしました」


選択肢二個目か‥



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