なにもないこいものがたり


‥て、
そんな普通に会話してる場合じゃなくてーーーー!!


「あ、あゆ、久しぶりー」

「恵都さん!お久しぶりです!息災ですか?」

「そのよく分かんない敬語としゃべり方はまんまなんだねー」

ちょっと俺に気遣ってくれたのか恵都が、歩に話しかけてくれた
グッジョーブ!とか思ってる俺ってやっぱり今、きっと物凄く思考回路とか何とか色々可笑しいことなってやがる


「恵都さんは、今とてもお幸せなんですね」

いきなり会話途中にこんなこと言うもんだから、恵都固まっちゃっただろ馬鹿お嬢様

「だってこんな可愛らしい彼女様が出来てらしたなんて…サナも教えて下さりませんでしたわ」

「は!?」

恵都、顔真っ赤
やっぱり俺よりさ、ね、
恵都の方が純情ちゃんだよね


「おいこら、恵都うるせー」

真弥に投げつけられた黒板消しが立ち上がって顔真っ赤にして固まってる恵都の顔面に直撃


「あらあら」とか言いながら、見てるうちのお嬢様もどうかと思うけどね!←


「ちょ、あんた気に入ったー!」

「きゃあ!」

今まで黙って我慢してたんだろう(抱きつくの)
優がいきなり振り向き、お嬢様を抱き締めた

「あたし、吉広 優!
山科 歩だよね?歩って呼んじゃっていいかなー!」

「は、はあ。」

「あたしめっちゃあんたタイプー!これからよろしくね!」

「は、はあ」


衝撃が凄かったのか、未だぱちくりしてるお嬢様

やべー‥可愛いとか思ってる俺はやっぱり終わってるわー



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