なにもないこいものがたり


「‥久々にあゆに会えたのは嬉しいけど驚きだなー」

屋上のフェンスに寄りかかり、空を見た
今日は晴れてる、綺麗な空だ


1日の半分が終わり、俺達は屋上に来ていた
誰かが来そうな屋上だが俺達は旧校舎だからか、人はいない
俺達のとっておきの場所


「俺も、びっくりだよ」


まさか、またあの人が外に出て
しかも俺の隣で授業受けてるなんて、さ


あの後はと言うものの
STが終わった途端、お嬢様は優を始めクラスの奴らに囲まれて俺と恵都は茅の外
(時々、質問が来る程度)
ほぼ存在は忘れられてる状態だった

ちやほやされてるお嬢様にヤキモチ妬かない訳がない。
だって、独り占めしてたのに‥いきなり出てきちゃうし、ごにょごにょ
でもそんな俺が唯一、優位な位置に立てたのは、席が隣なのと世話係ってゆー役割のお陰だと思う


「やべー、俺終わってる」

何か色々ニヤニヤ止まんない、ちょ、どしよ



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