私の彼氏
「いや、お待たせしました。秋山の取調に時間がかかりましてな」

青山刑事は真由美を待たせていた部屋に入ってきた。

その部屋には、真由美の他に山崎生徒と梅崎梅子がいた。

「いえ。秋山は何か自白しましたか？」

「はい。あなたのご主人の殺害と田中という男の殺害を認めました。それと、盗撮行為とそれによる脅迫を認めています。が、五月義隆と河合亜美の殺害は否認しています。まあ、今日明日中には自供するでしょうがね」

「そうですか。それで、私の主人を殺した理由は分かったのでしょうか？」

「いや、それが、五月と田中に依頼されたというばかりで、具体的な動機は分からんのです。また、何か詳しいことが分かりましたら、すぐに連絡しますがね」

「はい。お願いします」

「いやあ、あなた達のおかげで、殺人犯が捕まりよかったですよ。秋山に睡眠薬を飲ませたことについては、大目に見ましょう」

「ありがとうございます」


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表紙・目次

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