私の彼氏

3

翌日の夜、真由美と山崎生徒は喫茶店『ユリア』に集合した。

「残念な結果じゃ…」

梅崎梅子は二人にそう言った。二人は梅子に秋山と青山刑事のフルネーム調査を依頼していたのである。読者の皆様におかれましては、梅子の情報網をなめないで頂きたい。

「秋山は秀樹。青山は琢磨じゃやよ」

梅子は残念そうに二人に告げた。

「つまりどちらもA Iじゃないということですか…」

山崎生徒がショボンとしている。

「やぱり…」

真由美が呟く。

「やぱり? 予想していたのですか?」

山崎が言う。

「ええ。昨日の夜、いろいろ考えたの。この事件について。それについて語りたいんだけど…」

「いいですけど、次のページからにしてくださいね。ここからだと中途半端なんで…」

「早く話したいよぉ。あたいの説を…」

「だから、次のページからにしてください」

「ハァハァ。早く話させろ」

「中途半端だから、次のページから!」

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