私の彼氏
二人は部屋に入った。そして、河合亜美の血痕が残っている床の上に花を手向けた。
「般若心経♪ 南無阿弥ー♪」
山崎生徒が経を詠む。
「アーメン♪」と真由美も負けずに、冥福を祈った。
「先生、キリスト教なんですか?」
「はい」
真由美は嘘をついた。
「ほな、ベランダの鳩の巣を駆除しましょうか」
「鳩が巣で寝てたら、どうするよ?」
「鳩ごと巣を捨てましょう」
「かわいそうだけど、仕方がないわね」
そう言うと、真由美はベランダの方を見つめた。
「まぶしい!!」
「先生、どしたんですか?」
「今、マンション前に停まった車のライトがベランダにある何かに反射したのよ」
それを聞くと、山崎生徒はベランダのドアを開け、外を見た。
「ちょっ! 先生! 今、停まった車から青山刑事が降りてきました」
「やばいよ!」
「で、でがわ?」
「ピンチだから、あの番号にかけましょう!」
「わかりました。ちょっと待ってください」
しかし、ピンチ電話がつながる前にドアが開いてしまったのだ。
「般若心経♪ 南無阿弥ー♪」
山崎生徒が経を詠む。
「アーメン♪」と真由美も負けずに、冥福を祈った。
「先生、キリスト教なんですか?」
「はい」
真由美は嘘をついた。
「ほな、ベランダの鳩の巣を駆除しましょうか」
「鳩が巣で寝てたら、どうするよ?」
「鳩ごと巣を捨てましょう」
「かわいそうだけど、仕方がないわね」
そう言うと、真由美はベランダの方を見つめた。
「まぶしい!!」
「先生、どしたんですか?」
「今、マンション前に停まった車のライトがベランダにある何かに反射したのよ」
それを聞くと、山崎生徒はベランダのドアを開け、外を見た。
「ちょっ! 先生! 今、停まった車から青山刑事が降りてきました」
「やばいよ!」
「で、でがわ?」
「ピンチだから、あの番号にかけましょう!」
「わかりました。ちょっと待ってください」
しかし、ピンチ電話がつながる前にドアが開いてしまったのだ。