私の彼氏
「そこまでじゃ!」

青山がスタンガンにスイッチを入れた瞬間、梅崎梅子が警官五人を引き連れ部屋に入ってきた。

「う、梅子さん、遅いー」

「すまん。大丈夫か?」

「ええ私は。でも、先生が…」

「い、いえ、私も大丈夫よ」

「くそババアが!!」

青山がブチ切れた。

「ヒドい口のききかたじゃな。罰として、お前が五月義隆と河合さんの殺害を自供したところを録音したテープは警察に提出するぞい」

「えっ? いつのまに?」

山崎生徒が梅子に問う。

「おぬし、ピンチになった時、電話くれたじゃろう。ずっと通話中になっており、この部屋での会話は全て筒抜けじゃったのじゃ。それを録音したまでじゃ」

「さすが梅子さん!」

山崎は梅子を褒めた。


その後、青山刑事は警官にしょっぴかれた。

三人(梅、真、山)は部屋に残った。


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