私の彼氏
「梅子さんにコレを見てほしいのです」

「ん? アルバムじゃな」

「はい。私の思い出がいっぱいつまったアルバムです。この中に主人が写っています。ハードゲイなのかソフトゲイなのかウルトラハードゲイなのか、判断して頂きたいのです」

「うむ。よかろう」

真由美は1ページ目を開いて、梅子に見せた。

「これが、主人です」

「むむっ。これは、…。ほとんど、のんけ(ノーマル)じゃ。限りなくノーマルじゃよ」





「梅子さん、変な気を使わないで、本当のことを言ってください」

「おぬしに嘘は通じぬか…。ならば、真実を述べよう。ギガントゲイじゃよ」

「そうですか…。やっぱり、私はゲイをカモフラージュする為の女にすぎなかったのですね…」

「残念じゃが…」

「先生、落ち込まないでください。何か、おいしいものでも食べに行きましょう。おごりますよ」

「ありがとう」


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