私の彼氏
山崎生徒は真由美の話を聞くと、そんなこともあるんですね、と偶然に感心した。

「ただ、バーのちゃんとした場所がわからないのよ」

真由美は何かアイデアを求めるように、山崎に言った。

「もう一度、感想ノートに書くしかないですね」

山崎はそう言った。

「なんて書こう?事情を説明しようか?」

「そうですね。事情を説明したら、店名と場所を教えてくれるでしょう」

「ありがとう。帰りの電車で、デスノートを書くよ」

「そうそう、名前書いて、カワイサツキを殺そう。って、なんで!? 感想ノートに書いてください。デスノートやないです」


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