私の彼氏
「あっ、先生、病室に携帯忘れてきちゃいました。取ってくるので、しばらく待っててけさい」
「しかたないわね。いってらっしゃい」
―――
「梅子さん、すいません。携帯、わすれちゃって」
「これかの?」
「はい。これです。それでは」
「待つのじゃ!」
梅子は山崎生徒を呼び止めた。
「おぬし…」
「その先は言わないでください。梅子さんに私がレズだとバレているのは分かっています」
「真由美のことが好きなのか?」
「…………」
「おぬしも辛いのう。おぬし、喫茶店『ユリア』を引き継いでくれぬか?」
「わたしが……ですか?」
「ふむ。おぬしになら、任せられそうじゃ。それにな、『ユリア』はレズの客が出会いを求めてやってくるのじゃよ。おぬしにも素敵なパートナーができるやもしれん」
「えっ!? あの喫茶店はそういう店だったんですか?」
「そうじゃよ。『ユリア』の『ユリ』は『百合』を表すのじゃ。無論、普通のお客もおるがの」
「無論、オムロン」
「しかたないわね。いってらっしゃい」
―――
「梅子さん、すいません。携帯、わすれちゃって」
「これかの?」
「はい。これです。それでは」
「待つのじゃ!」
梅子は山崎生徒を呼び止めた。
「おぬし…」
「その先は言わないでください。梅子さんに私がレズだとバレているのは分かっています」
「真由美のことが好きなのか?」
「…………」
「おぬしも辛いのう。おぬし、喫茶店『ユリア』を引き継いでくれぬか?」
「わたしが……ですか?」
「ふむ。おぬしになら、任せられそうじゃ。それにな、『ユリア』はレズの客が出会いを求めてやってくるのじゃよ。おぬしにも素敵なパートナーができるやもしれん」
「えっ!? あの喫茶店はそういう店だったんですか?」
「そうじゃよ。『ユリア』の『ユリ』は『百合』を表すのじゃ。無論、普通のお客もおるがの」
「無論、オムロン」