私の彼氏
二十三時をまわった頃、喫茶店『ユリア』に入ると、奥の席に秋山が座っていた。
「お前には悪いと思ったが、また来てしまったよ。お前の様子が気になってな」
「かまわんよ。俺も相談したいことがあったからな」
「そうか…」と秋山は携帯をいじりながら、言った。
「なあ、秋山。三木真由美が俺と三木健介の関係を聞いてきたら、何と答えようか?」
「表に出せない関係だった、と真由美に納得させる方法が一つあるぞ」
「なんだ?」
「本当のことを言うのさ。お前も三木もゲイだとな。しかも、知り合ったのが、夜の○△公園だ。当然、誰にも内緒の関係だ。葬式に行かなかった理由にもなるし、健介の知人が誰一人お前のことを知らないということの説明にもなる」
「…。が、果たしてそれを嫁が信じるのか?」
「それは、わからん。だが、お前の言うことは真実だ」
「ゲイの健介がイヤイヤ真由美を抱いていたと知らせることは、俺にはできんよ」
「お前には悪いと思ったが、また来てしまったよ。お前の様子が気になってな」
「かまわんよ。俺も相談したいことがあったからな」
「そうか…」と秋山は携帯をいじりながら、言った。
「なあ、秋山。三木真由美が俺と三木健介の関係を聞いてきたら、何と答えようか?」
「表に出せない関係だった、と真由美に納得させる方法が一つあるぞ」
「なんだ?」
「本当のことを言うのさ。お前も三木もゲイだとな。しかも、知り合ったのが、夜の○△公園だ。当然、誰にも内緒の関係だ。葬式に行かなかった理由にもなるし、健介の知人が誰一人お前のことを知らないということの説明にもなる」
「…。が、果たしてそれを嫁が信じるのか?」
「それは、わからん。だが、お前の言うことは真実だ」
「ゲイの健介がイヤイヤ真由美を抱いていたと知らせることは、俺にはできんよ」