私の彼氏
「説明します。実は、私の名前は“まゆみ”ではないのです。山崎優子、芸大生です」
「ゲイ大生?」
「いえ、芸大生です。実は、私の先生の旦那さんが二月に事故でなくなりました。その旦那さんは、事故当日Rの文字が入った赤い帽子を被っていました。さらには、足も怪我していました」
「あの日のあの人か…」
「はい。その日、事故で亡くなりました。直前まで誰と一緒にいたのか、『私の彼氏』を読むまでは分からなかったのです。その旦那の嫁、すなわち私の先生の名が…」
「まゆみさんね?」
「はい。そうです。先生はバーの場所を調べようと、感想ノートに書き込んだのです。最初は場所を教えることを断られました。しかし、その後、小説の更新が止まったり、急にバーの場所を教えてくれるようになりました。感想ノートの“まゆみん”が先生だとバレた、と思いました。五月がこちらの動きに気付き、カワイサツキに感想ノートを書かせているのだと考えたのです。そこで、私が“まゆみ”となりバーに行ったのです。“まゆみ”が旦那の嫁でなかったので、五月は安心したのです」
「ゲイ大生?」
「いえ、芸大生です。実は、私の先生の旦那さんが二月に事故でなくなりました。その旦那さんは、事故当日Rの文字が入った赤い帽子を被っていました。さらには、足も怪我していました」
「あの日のあの人か…」
「はい。その日、事故で亡くなりました。直前まで誰と一緒にいたのか、『私の彼氏』を読むまでは分からなかったのです。その旦那の嫁、すなわち私の先生の名が…」
「まゆみさんね?」
「はい。そうです。先生はバーの場所を調べようと、感想ノートに書き込んだのです。最初は場所を教えることを断られました。しかし、その後、小説の更新が止まったり、急にバーの場所を教えてくれるようになりました。感想ノートの“まゆみん”が先生だとバレた、と思いました。五月がこちらの動きに気付き、カワイサツキに感想ノートを書かせているのだと考えたのです。そこで、私が“まゆみ”となりバーに行ったのです。“まゆみ”が旦那の嫁でなかったので、五月は安心したのです」