私の彼氏
山崎は一口コーヒーを飲むと話を続けた。

「それで、ご主人をひき殺したのが、やはり秋山でした。そして、嘘の証言をした目撃者役が田中です。河合さんの活躍で分かったんです。動機はまだ分かっていませんが、盗撮関係だと思われます」

「凄いわね。よくそこまで調べあげたわね」

「はい。そして、これは言いにくいのですが、…………ご主人さんはゲイの可能性が非常に高いです」



( ゜д゜)ポカーン

三木真由美



「先生?」

「……」

「先生??」


「……。あっ、まあ、薄々そうだと思ってたけどね。せめて…」


「せめて?」







「せめて、ハードゲイじゃなくて、ソフトゲイであってほしいわ」


「お察しします」


「じゃあ、ここからは私が話すわ」と言うと河合亜美はテーブルの上に新聞をおいた。


< 77 / 206 >

この作品をシェア

pagetop