コイ ノ カタチ
いつの間に取り出したのか、みーちゃんが、テレビでよく見る芸能記者のように、マイクを向けて来た。


「つき合ってどれくらい?」

「もう、キスくらいはしてるよね?」


「……っ、そんなの言わない!」


「否定しないってことはしてるんだー!」


「知らない! あたし、う、歌います!」


近くにあったリモコンを取って、テキトーに番号を入れた。


流れて来たのは運良く、最近流行ってるノリのいい曲で。


みーちゃんから奪ったマイクであたしがなんとなくで歌い始めると、知ってる人達が一緒になって歌い始めた。
< 18 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop