コイ ノ カタチ
それからは、みんな次々に曲を入れ出して、あたしが歌い終わる前には予約がいっぱいになった。




「うまく逃げたわね」


歌い終わってソファに座ると、ミサが音にかき消されないように耳元で言った。


「あんな風に言わなくたっていいじゃん!」

「だって信じられなかったんだもん。あの徳永陸とつき合ってるのが彩だなんて」


「……何で、知ってるの?」


「わたしの情報網ナメないで」


「……」


ミサさん、マジで怖いです……。
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