コイ ノ カタチ
私も仕事を任されるようになって来て、時間が合わないことも多くなった。
もし一緒に暮らしてなかったら、もっとすれ違っちゃうんだろうな……。
──そう思うと少し怖くなった。
「“久我先生、消息掴めず”だってよ?」
「ふーん」
ハガキにあった最後の一文を読んで、様子を伺うようにニヤリとすると、同じような顔で返事をされた。
「ま、楽しんで来いよ」
「はーい」
頭の中ではすでに、懐かしい顔ぶれを思い出している、ゲンキンな私がいた。
もし一緒に暮らしてなかったら、もっとすれ違っちゃうんだろうな……。
──そう思うと少し怖くなった。
「“久我先生、消息掴めず”だってよ?」
「ふーん」
ハガキにあった最後の一文を読んで、様子を伺うようにニヤリとすると、同じような顔で返事をされた。
「ま、楽しんで来いよ」
「はーい」
頭の中ではすでに、懐かしい顔ぶれを思い出している、ゲンキンな私がいた。