コイ ノ カタチ
遥に腕を引っ張られて、私は紗依子と一緒にその輪の中からそっと離れた。

それから近くの個室メインの居酒屋に入った。



「飲み直したいわけでもないけど、個室の方が話しやすいと思ってね」

「とりあえず乾杯」


私と紗依子はビール、遥はノンアルコールのカクテルで乾杯し直した。


ピピ、ピピ──。


一口飲んだところで、私のケータイが鳴った。
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