コイ ノ カタチ
紗依子が話の核心をつこうとしたその時、遥のケータイが着信を告げた。


口元を覆いながら遥が話しているのを横目に、紗依子が小さな声で言った。



「……、また今度にするよ」

「え?」


「またいつでも会えるでしょ?」

「う、うん、まぁ……」


「遥の結婚式の時にでも聞こうかな」


「……はは……」



やっぱり紗依子には、あの頃から完全にバレてたみたい……。

< 79 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop