コイ ノ カタチ
「全員そろったよー」


いっちゃんのあとについて部屋に入ると、それぞれに話をしていたみんなの視線を一身にあびることになった。



「やっぱり最後は三浦かよ」

「ちょっ、なんであたしなの!?」

「まぁ、事実だしね」


隣りにいる久美は、フォローしてくれる気なんてないみたい。



あたし、遅刻魔の印象……?



「なに飲む?」

一番端に座ったあたしたちに、いっちゃんがメニューを差し出した。


「あたしウーロン茶」

「あ、あたしは……オレンジジュース」



見れば、みんなの前にはだいたい飲み物がそろっているみたいだった。
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