コイ ノ カタチ
こ、告白って、いっちゃん……。


あたしはグラスに口をつけたまま、無意識に部屋を見渡した。


!!


場所的にけっこう早くにきてたのか、彼はずっとむこうのななめ前に座っていた。


隣りに座ってる男子と楽しそうに話している。


最後に見たのは、いつだったっけ……?




「告白ある!」

突然、大きな声で立ち上がったのは、委員長でもあり、今回の幹事でもある松尾だった。


「なに? 松尾、どうした?」


みんなが興味津々な顔で松尾を見ている。



「オレ、中学の時、菅原のこと好きだった!」


「!?」
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