晴れた午後、公園のベンチで【短編】
次の仕事が来た。
またミステリーの読み切り。
ミステリー自体は嫌いな訳ではないけど……
頭を使いすぎると気持ちが滅入ってくるんだよね。
それでも仕事があるのは有り難いこと。
私はまた構想を練り、キーボードを叩く。
しばらくして目の疲れを感じたので休憩を取る。
あぁ、お腹減った。
お昼ご飯でも食べに行こう。
私は馴染みの定食屋に向かう。
途中、いつもの公園の前を通り過ぎる。
あ、お爺さん。
今日もまたひなたぼっこ。いいな。
時間に追われる私とは違う。
お爺さんはいつだって、
穏やかな顔をしている。