俺の見える位置に、俺の手の届く場所に…

転入生

4月8日…

春休みが終わり学年が一つ上がる楽しみを感じながら通学してくる生徒達。

休み気分が抜けていないせいか、ダルそうにする生徒もいれば新学期でテンションが上がっている生徒もいる。


ここ私立藤波高等学校は名のある進学校であり、そして本日3年1組に転入生が2人もやってくるのだ……。



キーンコン カーンコンー♪ 

「はい、みんな席につけー。」

「規律、礼、着席!」

「えー今日から3年1組を担任する事になった近藤だ。 君らにとって今年は大変な時期になるができる限りバックアップしていきたいと思ってる。まあよろしく。
そんでもって今日から転入生が二人来るから…。今連れて来るからみんな静かに待ってなさい。」

ざわ ざわ ざわ

「ねーねー転入生だって! イケメンだといいなー♪」

女子生徒 田中麻里子が言った。

「なにがイケメンよ~私達は恋愛にうつつ抜かしてるヒマはないの」

女子生徒 遠藤涼子は言った。

「なんか二人のうち一人は超頭いいらしいぜ! 編入試験満点だってさ!」

男子生徒は言った。


ガラガラガラ…

「はい、みんな紹介するぞ~蛯名猛くんと東智久くんだ。」

蛯名は茶髪にピアス、目つきは悪く、ヤンキーちっくな奴であり、それとは対象的に東はメガネをかけ、制服の着こなしも良く、がり勉的な感じである。


「…………………二人のうち一人は超頭いいね~…わかりやす。」

遠藤涼子が言った。
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