ぶつかるのが癖?!
ーそんな感じで学校生活が
始まっていった。
何が起きるのか分からずに
桜の並木の下をゆりと二人で歩いていると後ろから声をかけられた。
「おいっ。愛、久しぶり。」そう。コイツは幼なじみの
桜川翔。
「あっ。久しぶりだね☆ほら、ゆりもあいさつ…ってあれ?いないし。」
「あいつ、携帯持って後ろでなんかしてるぞ。」
後ろを見ると桜川並木の続く道の、はるか遠くでmailをしているゆりを見つけた。ニヤニヤしてるし。
「ゆりー!早く行くよー!」
「えっ。……?!あぁ、置いていかれてたし」
ノロノロと歩いてここまでやってきたゆりはまだmailしていた。
「ねー、何してるの?」
そう言って携帯画面を覗くと
意外な答えが帰ってきた。
「んー?彼氏」
…はいぃっー?!
『え゛っー???!!!』
そこにいる、翔も驚いた。
だって、男といえば遊ぶだけでポイッ。て感じなのによく、彼氏になるまでたどり着いたな、と思った。